BCP対策では、災害や障害が起きた際にも業務を継続しやすい環境づくりが重要です。その手段のひとつとして、クラウド活用が注目されています。社内サーバーや特定拠点への依存を減らし、場所を問わずアクセスしやすい環境を整えられるためです。
ただし、便利だからといって無条件で安心できるわけではなく、使い方や運用設計が重要になります。
オフィスや工場が被災しても、インターネット経由で必要な情報やシステムへアクセスしやすくなります。代替拠点や在宅勤務への切り替えとも相性がよい点がメリットです。
重要データをクラウド上で管理することで、特定の端末や社内設備だけに依存しにくくなります。複数拠点での情報共有や更新もしやすくなります。
自社設備の復旧を待たずに、必要な業務を先に再開しやすくなるケースがあります。特に連絡、文書共有、顧客対応などはクラウド化の効果が出やすい領域です。
クラウドはネットワーク利用が前提となるため、通信障害が起きると利用しにくくなることがあります。複数の通信手段や代替連絡手段もあわせて考えておくことが重要です。
便利さを優先しすぎると、必要以上の権限を付与してしまうことがあります。緊急時でも安全に運用できるよう、アクセス管理や利用ルールを整備しておきましょう。
クラウドサービスは自社だけで完結しないため、障害時の対応方針や問い合わせ体制、データ保全の考え方なども確認しておく必要があります。
まず、どの業務を優先して継続したいのかを確認します。受発注、顧客対応、社内連絡、ファイル共有など、止めたくない業務を明確にしましょう。
すべてを一度に移行するのではなく、BCP効果が高い領域から検討します。連絡手段、文書共有、バックアップ、業務システムなど、優先順位を付けることが大切です。
平時の管理者、緊急時の利用権限、データ保存ルール、代替連絡手段などを整理しておきます。導入後の使い方まで含めて決めることで、BCP対策として機能しやすくなります。
実際に代替拠点や在宅環境からアクセスできるか、緊急時の連絡が回るかを確認し、必要に応じて改善していきましょう。
クラウドは有効な手段ですが、それだけで十分とはいえません。連絡体制、代替拠点、委託先対応、教育訓練も含めて考えることが重要です。
一般的には、連絡手段、文書共有、重要データの保全など、緊急時にすぐ影響が出る業務から検討すると進めやすいでしょう。
BCPツールは、災害発生時に早期復旧できるような仕組みづくり・体制づくりに役立ちます。とはいえ「いろんな種類がありすぎて選べない!」という方も多いでしょう。ここでは、おすすめのBCPツールを3つの目的別にご紹介します。導入を検討している方は、自社の目的と照らし合わせながらチェックしてみてください。

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