BCPを一から作成しようとすると、必要な項目の洗い出しや構成づくりに時間がかかります。そこで役立つのが、テンプレートやひな形の活用です。あらかじめ基本項目が整理されているため、抜け漏れを減らしながら効率的に策定を進めやすくなります。
ただし、テンプレートはそのまま使えば完成するものではなく、自社の業務や体制に合わせて調整することが前提です。
テンプレートは、BCPの骨組みを整えるための出発点として考えるとよいでしょう。目的は、見栄えのよい文書を作ることではなく、緊急時に実際に使える計画へ落とし込むことです。
まず、どの事業や拠点を対象にBCPを策定するのかを整理します。テンプレートを使う前に対象を明確にしておくと、不要な項目を減らしやすくなります。
基本方針、対象業務、想定リスク、初動対応、復旧手順、連絡体制、代替手段、訓練と見直しなど、テンプレートに含まれている項目を確認します。自社に必要な要素がそろっているかを見ておきましょう。
ひな形の文言をそのまま流用するのではなく、自社の組織体制、業務フロー、連絡先、設備、システム、委託先などを具体的に反映します。緊急時に誰が見ても動ける内容にすることが重要です。
テンプレート活用で特に重要なのが、重要業務の優先順位と復旧手順の具体化です。抽象的な表現だけでは実務で使いにくいため、初動対応から復旧までの流れを明確にしましょう。
BCPは作成して終わりではありません。テンプレートを使って作った計画も、訓練を通じて使いにくい点を確認し、定期的に見直すことが大切です。
他社向けの想定を含んだまま運用すると、自社の実態とずれてしまいます。組織構成や重要業務が異なるため、必ず調整が必要です。
人事異動や組織変更があると、記載情報はすぐに古くなります。定期的に確認し、緊急時に使える状態を維持しましょう。
方針だけでなく、誰が何をするかが分かる内容にしておくことが重要です。机上の文書で終わらせないことがポイントです。
テンプレートはあくまで土台です。自社の業務や体制に合わせた調整、訓練、見直しまで行ってはじめて実効性のあるBCPになります。
はい。限られた人員でも進めやすく、必要項目の整理に役立つため、中小企業でも有効な進め方といえます。
BCPツールは、災害発生時に早期復旧できるような仕組みづくり・体制づくりに役立ちます。とはいえ「いろんな種類がありすぎて選べない!」という方も多いでしょう。ここでは、おすすめのBCPツールを3つの目的別にご紹介します。導入を検討している方は、自社の目的と照らし合わせながらチェックしてみてください。

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